【 新在家 】
大池と傘堂
大池は、郡山藩主本多政勝候により築かれました。本多候の没後、菩提を弔うために、家臣や地域の村人により、延宝2年(1674年)に真柱1本のみで宝形造りの瓦屋根を支える総ケヤキ作りの傘堂が建立されました。毎年9月の初めに、この大池により益を蒙っている新在家・染野・今在家の人々によって、法要が営まれ、今もなお守り続けられています。
高雄寺
(七世紀後半、役小角によって開かれたと伝えられる。最盛期は「高雄千軒」と呼ばれるほどに栄えた。境内の由緒書によると後鳥羽天皇・白河天皇の勅願寺とある。)
厳島神社
(祭神は市杵島比売命。浄土門の高僧で「往生要集」を著した恵心僧都が幼少の頃、ここで勉学したと伝わる。)
二上山岳だけ登り
■毎年4月23日は二上山麓周辺地域の人々が岳登りと称して、二上山へ登る伝統的な行事があります。その歴史は古く、江戸時代に出版された「西国三十三所名所図会」という書物には、旧暦の3月23日に隣村の老若男女が険しい山道をことともせずに二上山上に戯れ登り、群集したことなどが記されていて、当時も盛況だったことを伝えています。
■現在は二上山美化促進協議会主催の美化促進運動と重ねて、葛城市、香芝市、太子町の児童や大人達が清掃活動もかねて登るようになりました。
■なお、岳登りの名称については、二上山のことを古くは「二上ヶ嶽(にじょうがだけ)」とも呼ばれていたことに由来するものと思われます。(歴史博物館)
出典: 広報「かつらぎ」2009 4 Vol.55
《 藩略史 》 染野村西方に位置し、慶長郷帳には幕府領と記され、天和五年から廃藩置県まで郡山領。
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