『寺院と力士の興味深い話』
■江戸時代のお寺では、お寺の経営のために、金融活動を行っていました。葛城市内の数多くのお寺でも、これ行はわれていました。
■例えば、太田村(現葛城市太田)の常楽寺でも、江戸時代後期に金融活動を行っており、そのことに関する古文書が残っています。
■写真の帳面は、『祠堂銀貸附利足取立帳』(しどうぎんかしつけりそくとりたてちょう)という、天保三年(一八三二)に常楽寺が行った金融活動に関する帳面です。
■興味深いの、はこの帳面の裏表紙です。借金の利息の取集人として、「音羽山 忠七」・「陸奥山 伊平次」という二人の名前とともに、「此両人角力取」(このりょうにんすもうとり)と記されており、力士であることがわかります。
■お寺が貸したお金を、力士が集金していたということは、なかなか興味深いこととだ思いませんか。(歴史博物館)
広報「かつらぎ」2009 9 Vol.60