吉村優子 議員
ただいま上程の議第31号、平成26年度葛城市一般会計補正予算(第1号)の議決について、反対の立場で討論をさせていただきます。
この中にあります地域循環型社会形成推進事業、いわゆる新クリーンセンター建設に関してであります。
この施設につきましては、当初、リサイクルセンターを含まずに1.7倍での建設ということで、平成25年2月14日に45億円での工事請負契約が議決されました。ところが、国定公園内での建設ということで、自然公園法により、県の許可として投影面積1.0倍、いわゆる以前の建物と同じ面積でという指示を受け、リサイクルセンターを含んでの投影面積1.0倍、
地下3階構造の建物に設計変更された、そういった経緯があります。
それに伴います事業費が今回初めて11億100万円もの増額になり、総事業費が60億円を超えるものになるということが明らかになりました。全国的にも例を見ない地下構造で、換気、耐震等安全面、メンテナンス面等、本当に大丈夫なのか、また、そこで働く職員の健康面、精神面が保たれるのか、そういったことを考慮しますと、本当に11億円もの税金を増額することについては、市民の皆さんに説明がつかないところであり、説明責任が果たされてないと言わざるを得ません。
どうすることが市民の皆さんからお預かりしている税金を一番有効に使うことになるのか。
この間、一般質問でも言いましたように、第3の候補地、あるいは広域の処理施設に委ねるなど、冷静に、慎重に、現状に向かい合うべきで、私は、今、この最終時期にあると考えます。
また、「當麻環境を守る会」が提訴されていました裁判も、今の時点では終結しているものの、今後、県が許可した後、建設許可取り消しの訴訟を起こされることも予測され、結果によっては、建設を進めている途中での停止ということも考慮しなければなりません。
どんどん税金をつぎ込んで、建設を進めてからの中止では、市民の血税が11億円どころではなく、更なる税金の無駄遣いということにもなりかねない事態であるということもつけ加え、以上の理由により、本案につきましては反対とさせていただきます。
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