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 吉 村 ゆ う こ
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1.台風シーズンを前に心配されます土砂災害について。
2.小学生の登校時の事故を受け、通学路の安全対策について。
3.山麓沿いの景観を守るべく屋外広告物の規制について
平成24年第2回葛城市議会定例会会議録(第2日目)
平成24年6月20日より抜粋
 【会議録はこちら】

吉村優子 議員
 議長のお許しをいただきまして、一般質問をさせていただきます。
 今回の質問は、台風4号が過ぎたところですけれども、これからの台風シーズンを前に心配されます土砂災害について、2番目は京都府亀岡市で発生しました小学生の登校時の事故を受け、通学路の安全対策について、そして、山麓沿いの景観を守るべく屋外広告物に対する規制についての以上3点の質問をさせていただきます。

 なお、これよりの質問は質問席で行わせていただきます。一問一答方式でさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 それでは、質問に入らせていただきます。
 初めに、土砂災害についてを質問させていただきます。
 ただいま、述べさせていただきましたように、6月には珍しく台風が発生いたしましたが、梅雨に入り、また本格的な台風シーズンを前に心配されますのが、想定外の降雨による土砂災害です。昨年9月に発生しました台風12号は、十津川村や五條市などに大変大きな被害をもたらしました。想定外の豪雨によるものというふうに言われました。
 また、3月に発生しました東日本大震災の際も、想定外の津波など、いまや想定外は想定外ではなくなってきています。いつどこで何が起こっても不思議ではない。葛城市に局地的な豪雨が降るということも想定しておくべきだと思います。

 こういった意味におきまして、葛城市の危険箇所については、行政側としましてどのように把握され、またそういった危険箇所についてどのように対処しようとなさっておられるのか、まずお伺いしたいと思います。

西川議長西川議長
 総務部長。
 
河合総務部長  吉村議員のご質問にお答えいたします。
 葛城市の土砂災害に係ります危険箇所についてどのように把握し、どのような対処を行っているのかというご質問でございます。
 昨年発生いたしました台風12号による災害、あるいは東日本大震災による災害といった予想を上回る想定外の災害が頻繁に発生いたしております。多くの人命や財産が奪われておるところでございます。
 このような中で、本市におきましても、いつ災害が発生してもおかしくないわけでございます。そのようなためにも災害を未然に防止する対策が必要と考えておるところでございます。

 ご質問の危険箇所の把握についてでございます。土砂災害につきましては、大雨や地震が引き金となりまして、山や崖が崩れたり、水と混じり合った土や石が川から流れ出したりすることによって起こる自然災害でございます。
 現在の危険箇所の把握につきましては、各大字の区長様を通じまして実態把握に努めているところでございまして、その危険箇所につきましては、未然に防止するための事業の対策を講じているところでございます。

 また、市民に対しましては、防災ガイドマップを全戸に配布いたしまして、危険箇所を掲載いたしまして周知を図っているところでもあるわけでございます。なお、現在、各大字に担当職員を出向かせまして、大字の皆様から危険箇所や過去の災害事例などの意見を聞かせていただいて、地域単位の防災マップの作成に取り組んでいるところでもございます。その際、危険箇所の実態把握にも努めているところでもございます。

 今後、災害を未然に防止することからも、危険箇所の実態把握に鋭意努力してまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 ただいま部長からお答えいただきました。
 職員と地区と共同で地域単位の防災マップ作成に取り組み、危険箇所の実態把握に努めるという答弁をいただきましたけれども、ただ、調査するまでもなく、だれが見てもここは危ないのでは、という所があります。
 例えば、平岡区におきまして、うず高く土砂が積まれている所がありますけれども、そういった箇所はまとまった雨が降ることにより、土砂が流れ出し、民家や田畑をあっという間に潰してしまう危険性があります。
 多くの市民から、この土砂の山については質問を受けますが、市としてはどこまで把握しておられるのでしょうか。伺っておきたいと思います。

西川議長西川議長
 産業観光部長。
 
吉川産業観光部長  ただいま、吉村議員のご質問の件についてお答えさせていただきます。
 大字平岡区における盛り土の場合においては、平成22年4月ごろから施行されております。農業委員会におきましては、平岡621番地が平成21年8月10日付で、平岡619番地ほか1筆が平成21年12月4日付で農地形状変更が受理されております。
 また、平岡129番地ほか6筆が、平成22年4月6日付で農地法第5条によります農地転用許可が、奈良県知事により受理され ております。
 また、森林法第10条の8によります、平成21年6月30日付で笛吹598番地の山林の皆伐、平成22年7月15日付で平岡623番地の山林の皆伐の森林の施業計画にかかる伐採等の届出書が提出されております。
 地元の平岡区の協議会におかれましては、盛り土を行っている業者と数回、現場にて打ち合わせを行っております。最終的には業者側より出された図面に基づきまして、赤池から用水路については今まで開水路であったんですが、暗渠水路に変更され、ただし、口径は今までヒューム管600で、折れ点については2号人孔を敷設されました。
 また、現在、盛り土されている土につきましては、南側で排土されている場所にできるだけ早く埋めること、そして、最終の高さについても赤池の堤防高とほぼ同一の高さにすることで、両者同意されております。
 ただし、協議の内容につきましては、お互い書面の取り交わしはされておりません。また、そのときに協議された現場の西側のため池である赤池からの用水路の伏せ替えは、平成24年5月ごろに施行されました。 以上でございます。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 今の部長の答弁の中に、農地形状変更ということがありました。それと、転用許可、これ、恐らく青空資材置き場ということになっているのだろうというふうに思いますけれども、いずれにしましても、届けの形状変更とは違った形状になっているというふうに思いますし、青空資材置き場にしましても、目的とは異なる使用になっております。
 この点について、どのようになっているのかということですけれども、もし届けのとおり履行されていないのであれば、現況復旧の指導をすべきであろうというふうに思いますけれども、その点についてはどのように考えておられるのでしょうか。

西川議長西川議長
 産業観光部長。
 
吉川産業観光部長  ただいまの質問の件でございます。
 形状変更をされている3筆については、現在、所有者と請負者との間におきまして、形状変更後のでき具合に応じて協議をされているところでございます。
 また、農地転用を受理されております7筆につきましては、青空資材置き場の目的で転用を受理されておりますので、現状はちょっと見た目においても違った形でございますが、できるだけ早く当初の目的でありますよう青空資材置き場として現況復旧していただくよう指導していく予定でございます。 以上でございます。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 ぜひ現況復旧という点におきましては指導願いたいというふうに思います。 本年4月よりの施行で始まりました、
 いわゆる土砂条例で、今後はこういった箇所の発生も防げるというふうに思いますけれども、施行前より既に山となっている所ですので、今言っています箇所につきましては、適用外ということになります。

 それでは、防災の見地から市民の生活へ影響が出ないよう対処すべきだというふうに思いますけれども、この点についての見解をお示し願いたいというふうに思います。

西川議長西川議長
 産業観光部長。
 
吉川産業観光部長  ただいまのご質問の件でございます。
 先ほどお答えをさせていただいたように、大字平岡区の区長を初め、区協議会の皆様方と業者との間において数回にわたり協議をされており、現在、盛り土されている土については、南側で排土されている場所にできるだけ早く埋めることとなっていますので、この盛り土の処分についてはできるだけ早く執行していただき、災害が起きないよう地元と連携を図り、協議を行っていきたいと思っております。

 また、雨による土砂流出の防護柵としましては、山林の皆伐の森林の施業計画に係る伐採等の届出書が提出されたときの伐採跡地の利用目的として、薬用作物の植えつけとされておりますので、できるだけ早く植えつけしていただき、土砂の流出を防いでいただくよう、指導してまいりたいと考えております。 以上でございます。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 今、盛り土の処分についてはできるだけ早く執行していただくというふうに答弁されましたけれども、最初の答弁で書面の取り交わしはされておりませんというふうに言われましたけれども、これはきちっと文書にしておく必要があるというふうに思うんですね。
 最終の高さを赤池の堤防高とほぼ同一の高さにすることで両者が同意ということにはなっていますけれども、私が最初に聞いた作業完了の時期から、耳に入ってくるのは、ちょっとまた伸びているというふうに聞いているんですね。
 ですから、図面はあるというものの、はっきり別に文書できちっと期限というものを明らかにしていただいて、これを指導していただきたい。
 必ず文書に置いていただきたいということをお願いしておきたいと思います。

 また、土砂流出を防ぐために有効であるならば、伐採跡地に薬用植物の植えつけということを言われていますけれども、これも計画どおり実施されますように。
 とにかく土が搬出されないとこういうものも植えつけできませんからね。これも早くするように指導していただきたいというふうに思います。この点はこれぐらいにしておきます。

 次に、通学路の安全対策について、お伺いいたします。
 本年4月23日に京都府の亀岡市で小学生の通学の列に乗用車が突っ込み、小学生と妊婦の2人が亡くなり、8人が負傷するという痛ましい事故が発生しました。
 また、その4日後、今度は愛知県岡崎市におきましても、通学時に2人が重傷を負う事故が起きています。
 これらの事故は、大人がついていても無免許や居眠りといった避けようのない事故のようでもありますが、狭い道路、特に走る車との境目にフェンスのない道路を歩いて通学するということは、それだけで危険を伴うということになります。

 そこで、葛城市の小中学校の通学路について、こういった道路やいわゆる児童生徒にとって危険な箇所がどれだけあるのか把握されておられるのかをお尋ねしたいというふうに思います。

西川議長西川議長
 教育部長。
 
中嶋教育部長 ただいまの吉村議員のご質問でございますけれども、まず最初に、これまでの当市における通学路の安全対策につきまして、お答え申し上げたいと思います。

 まず、各学校におきましては、定期的に行う部団下校の際、教員が付き添い、通学路の安全点検を行っております。また、各校PTAの方で市内の危険箇所を毎年点検し、その結果を行政にもお知らせいただき、ご要望も上げていただいております。それ以外にも、PTAでは毎日2回の登下校時の交通安全指導や、放課後の大字内巡視など実施していただいております。

 行政の方といたしましては、登下校時間帯に青パトを出動させ、子どもたちの様子を見守るともに交通安全の面でも注意喚起を図っております。さらに、市内では大字を挙げて子どもたちの見守り活動を展開していただいている大字もございます。
 登下校時の付き添い、パトロール活動等さまざまでございますが、子どもたちの安全確保にご尽力願っているところでございます。

 議員のお話にございました京都府亀岡市で発生いたしました痛ましい事故の翌日24日、県教育委員会事務局保健体育課より、通学路における交通安全対策についてと題する通達がなされました。本市教育委員会では、各学校にそれを伝達する中で、教職員に通知を図るとともに安全対策に一層留意するよう指導をいたしております。
 その後、4月26日の時点で、今回の事象の重大性にかんがみ、市内7小中学校に対し、通学路の安全に関する緊急調査を指 示し、各校ごとに通学路の安全点検を緊急に実施の上、安全が懸念される箇所及び通学路変更の必要性があると認められる箇所について、報告を求めております。
 5月16日にその報告がまとまりましたが、安全が懸念される箇所は30カ所、通学路の変更が必要と判断される箇所は3カ所にのぼっております。
 ただし、通学路変更につきましては、前年度からの懸案事項となっておりました2カ所は年度初めに変更済みでございますし、残り1カ所につきましても協議・検討済みで、今後の方針が確定しておりました。

 安全が懸念される30カ所につきましては、市教育委員会が5月16日から18日にかけて、各学校より提出された場所とその状況等について改めて各校に確認、集約いたしました。
 その上で、生活安全課及び建設課に教育委員会事務局との合同現場確認を依頼し、5月28日、生活安全課長、建設課長及び課員、学校教育課長及び課長補佐の5名で、各校より報告のあった箇所を確認に回り、今後の対策について協議を開始いたしました。
 その中で、特に危険度が高いと判断されました尺土駅西側、磐城第二保育所東南の南北道路につきましては、5月31日に生活安全課が注意喚起の看板を早速3カ所設置いたしました。
 また、大字懇談会でご指摘のあった忍海小学校区新町で危険とされる地域につきましては、生活安全課により注意喚起看板十数枚を設置いたしました。 以上でございます。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 部長からお答えいただきました。市としては、この事故を受けて既に早急な対応、対策がされたということですけれども、これだけ愛知県も続いて事故が起きたということで、国の方においても指摘なりの指導なり、動きがあったかというふうに思うんですけれども、その辺についてはいかがなのか伺っておきます。

西川議長西川議長
 教育部長。
 
中嶋教育部長 ただいまの国の方におきます対策でございますけれども、国におきましては、4月27日、学校安全の推進に関する計画が閣議決定されております。それをもとに、同日、学校の通学路の安全に関する文部科学大臣緊急メッセージが出されまして、続いて5月1日、文部科学省より各都道府県に対し、学校の通学路の安全確保の文書通達が行われました。
 それは、5月7日に各市町村に伝達されております。その後、5月28日に文部科学省、国土交通省、警察庁による三省庁合同会議が開催され、それを受けまして、5月30日、各都道府県に対して通学路の緊急調査が指示されました。
 そして、去る11日、通学路における緊急合同安全点検に係る会議が招集され、以下のような指示がなされております。

 まず1番目に、学校は保護者等の協力を得て、通学路総点検を実施して、市町村教育委員会に報告する。2番目といたしまして、それを受けて、市町村教育委員会は学校・保護者・道路管理者及び地元警察署に合同点検を実施し、対策必要箇所を8月末までに県に報告する。
 その後、県は文部科学省に報告する。3番目といたしまして、市町村教育委員会及び学校は、保護者などの協力を得ながら、また道路管理者及び地元警察署と連携・協力の上、対策案を作成し、道路管理者及び地元警察署に要望を行う。それに基づいて対策を進め、進捗状況を11月末までに県に報告する。その後、県は文部科学省に報告するということになっております。

 そこで、葛城市におきまして、既に一度、緊急調査を実施し、対策を協議し始めておりますが、改めて保護者等のご協力をいただきながら、通学路点検を実施いたします。その上で、市教育委員会、学校、保護者、道路管理者、地元警察署による現場確認を行い、続きまして、対応策の協議に移りたいと考えております。以上の予定で作業を進めながら、通学路の安全 確保に更に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 部長より丁寧にお答えいただきました。
 国からの要請で改めて各方面の協力をいただきながら、調査、対策を考えていかれるということですよね。今の部長の答弁のとおりの細やかな調査ということになりますと、その結果を受けて、これは対策案を作成してからにはなりますけれども、公安にお任せする部分、また道路管理者ということで県にお願いする箇所も出てくると思いますけれども、例えば、市道の改修といった市の予算を伴う結果報告ももちろん予想されるというふうに思います。
 太子町では、道路に目の錯覚を利用して車の運転手に喚起を促す、そういった施策もとられているというふうに聞いております。あまり経費をかけずに効果を上げる、そういったものも考慮されて、せっかく大がかりな調査ということですので、それを踏まえて、子どもたちの安全のために、調査が無駄にならないように努力してほしいというふうに思いますけれども、これらについて市長の見解をお伺いしたいというふうに思います。

西川議長西川議長
 市長。 山下

山下市長 山下市長
 ご質問にお答えさせていただきたいと思います。
 まず、ソフト部分で、つい先だっても交通安全母の会の総会がございました。その折、高田警察署長もご臨席を賜りまして、いろいろとお話をいただいたわけでございますけれども、私の方からも1点、皆さん方にお願いをしました。
 お子さんを送られるときは必ず玄関先まで出ていただいて、子どもの姿ができるだけ見えなくなるまで送ってあげていただきたい。その家庭がふえてくれば、それだけ安心して通学ができるだろうというようなこともお話をさせていただいております。これは1点、ソフトの部分でございます。

 ハードの部分におきましては、先ほどから教育委員会が申しておりますように、各学校の通学路の点検はもう既に終えておりますし、その危険箇所、通学路の変更が必要な3カ所につきましては、もう手立てが終わっていると。残り30カ所につきましても、生活安全課も含めて点検に入っているということでございます。
 その中で、特にハード的なものが必要なところがございましたら、行政としても予算の範囲内、また、早急に対応していかなければならないと、予算を超えてという場合であるならば、補正予算を組ませていただいても取り組ませていただきたいというふうに思っております。
 また、大字懇談会等でもお話をいただき、危険箇所についての対応をお願いしたいと言われた場合、すぐできることにつきましては、先ほど言いましたように、看板をつけさせていただいたり、注意喚起もさせていただくように努めさせていただいております。できるだけ早く、地元の区長さんやPTAの皆さんからご要望いただいたことにつきまして、できるだけの対応をしてまいりたいというふうに考え ております。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 ありがとうございました。くれぐれも子どもたちの目線に立って調査をされて、事故を未然に防ぎ、安全な登下校ができますようにお願いしておきたいというふうに思います。
 それとあわせて、児童生徒自身の交通のマナーといいますか、例えば、よく目にするのが中学生の自転車通学で複数、2台、3台、横並びで通学したりとか、歩いての登下校におきましてもおしゃべりに夢中になって車に気がつかないなどということがないように、そういった指導もあわせてお願いしておきたいというふうに思います。
 そして、市長には今、補正を組んでまでもというふうにお答えいただきましたけれども、結果が無駄にならないよう対策を講じていただきたい。そのことを改めてお願いしておきたいと思います。

 それでは、最後に、屋外広告物の規制について、特に山麓線において、具体的な規制が必要であるという思いで質問させていただきます。
 この件につきましては、過去に何度か質問させていただいています。その際の質問でも申し上げましたが、1995年、すなわち17年前になりますが、奈良デザイン協会が独自で調査した「あなたのまちの景観診断」の中で、このまま保全をすべき施策が必要として、葛城市の山麓線からの風景を挙げておられます。
 ここにあるんですけれども、その中でちょっと抜粋して読ませていただきますと、「全般的によい景観の多いところ。ここでも国道やバイパスの沿道は汚く、既に行政としても手を入れる余地はない。
 救いは山手を走る県道香芝五條線の沿道はまだロードサイド出店がほとんど見られず、このまま保全をすべき施策が必要」というふうにあります。これは建物にまで言及しているわけですけれども、また、奈良県中小企業診断士の方々も同様に山麓地域の景観を評価されています。

 このように、葛城市の財産とも言える景観の保全のために、あまり看板が立ち並んでいない今、山麓線における屋外広告物に関する規制をすべきだと考えますが、この点について市側としてはどのように考えておられるのか、お伺いしたいと思います。

西川議長西川議長
 市民生活部長。
 
生野市民生活部長 吉村議員の屋外広告物に対する規制について、特に山麓線において、具体的な規制を設けてはというご質問にお答えいたしたいと思います。
 まず初めに、現在の葛城市におきます屋外広告物の許可基準の概要について、ご説明を申し上げたいと思います。美観上の基準といたしまして、市街地における広告物は、都市の環境に調和し、都市美化を害さないものであること。
 景勝地における広告物は、環境に調和した色彩と意匠であること。赤・緑及び紫の原色、または原色に近い色彩を使用する場合は、その表示を最小面積にとどめること等を定めております。

 次に、危険防止の基準といたしましては、容易に腐朽し、または破損しない構造であること。信号機または道路標識の効用を妨げない物であること等を定めております。
 また、種類別の基準といたしまして、広告塔及び建植広告物につきましては、市街地、自己の事務所等に掲げる場合を除き、鉄道または道路敷から100メートル以上の場所に設置し、広告物相互の間隔は100メートル以上であること。
 さらに広告塔の表示面積は、60平方メートル以下であって、かつ一面の面積は20平方メートル以下であること。高さについては、木造の場合は10メートル以下、鉄骨造にあっては15メートル以下であること。
 建植広告物につきましては、表示面積は30平方メートル以下であること、高さについては5メートル以下であることを定めております。また、高さを4メートルを超える広告物を掲出する場合は、工作物の確認が、金剛生駒紀泉国定公園第2種、第3種特別地域内に広告物を掲出する場合は、広告物の設置等の知事の許可が必要となります。また、金剛葛城山麓景観保全地区内におきましては、高さ2メートル以上の広告物を設置する場合は設置の知事への届け出があわせて必要となっております。

 さて、ご質問の屋外広告物に関する規制について、山麓線に具体的な規制を設けてはという件でございますが、今年度、奈良県及び各市町村が許可基準や運用方法等、屋外広告物に関するルールについて協働して見直すことにより、屋外広告物に関するルールの適正化を図り、奈良らしい広告景観の形成を目的とする屋外広告に関するルールの適正化検討会が、奈良県及び県内市町村をもって構成され、運営要領が4月24日より施行されております。
 その検討会では、課題の洗い出し、整理、事例調査、県民アンケート、業界等の意見交換、意見聴取等を行った上、奈良県の屋外広告物に関する許可基準モデル案が策定されます。
 その後は、各市町村は現行の規制を改正の上、一定の周知期間を経て、新基準による許可事務を実施する予定となっております。本市といたしましても、その検討会の中で、一律ではなく、エリア毎の規制を設ける等、新たな規制について要望し、検討を重ねてまいりたいと考えております。 以上であります。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 ただいま部長の方から、大変前向きなというか、一歩も二歩も前進したというふうに私は受け取っているんですが、お答えをいただきました。
 検討会で「一律ではなく、エリアごとの規制を設ける等、新たな規制について要望し」というふうに言われていますけれども、その際には、屋外広告物である看板の色や高さの規制などを具体的に記して要望ということになるんでしょうか。
 それとも、エリアの指定のみの要望というのか、どういったものなのかをお尋ねしたいというふうに思います。

西川議長西川議長
 市民生活部長。
 
生野市民生活部長 再度のご質問でございます。
 屋外広告物に関するルールの適正化検討委員会に要望いたします件でございますが、先ほども申しましたように、まず、奈良県の屋外広告物に関する許可モデル案が策定されるわけでございますが、それに際しまして、県下39市町村を対象にアンケート調査が実施されております。
 その中で、許可事務を持つ27市町のうち、葛城市を含む16市町が改正が必要であると回答されております。改正の考え方の意見の大半は、吉村議員ご指摘のように色彩と広告物の大きさであります。今後、本市といたしましては、山麓線全てのエリアを一度に改正するのではなく、また、市街化区域と調整区域では設置に関しての規制の差もありますし、また、香芝市と御所市等とも隣接をいたしております山麓線でありますので、両市とも協議をしながら、要望し、検討を重ねてまいりたいと考えております。 以上です。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 ありがとうございました。部長が先ほどおっしゃっていた屋外広告物の許可基準である環境に調和した色彩と意匠ということになりますと、彩度・明度の高い色は最低でもそれは避けるということになろうかというふうに思いますし、また原色や原色に近い色彩の物を最小面積というのもちょっとわかりにくい。何をもって最小とするのかというのも判断が難しいというふうに思います。これから改正というふうになっていくんですけれども、思い切ってそういった原色等は使用しないというぐらいの施策は必要ではないかなというふうに思います。

 これからの検討で要望していくということですけれども、それでちょっと提言がありますけれども、これもまた奈良デザイン協会が2008年に提案されたものですけれども、色については、例えば、看板の色彩規制で、「背景は深い赤と白の2色のみ。
 企業カラーは歴史的地域周辺では使用不可。使用文字の色は、背景の2色と無彩色、青のみで、黄色・オレンジ・緑などは不可。形については四角く同じ大きさで高さも同じにするということで、具体的にこれがシミュレーションで、これは橿原市の24号線、十市橋付近のところで、このような景色、これは2008年ですから4年前に撮られているんですけども、今言ったような規制でしますと、こういうふうにすっきりとする。
 これは電柱とか電線の部分を除いてということになってですけども、かなりしっかりとした、はっきりときれいに美しく整備されるということで、こういった思い切った施策は私は必要だというふうに思います。
 改革というのは、この思い切ったものでこういうふうにすると、きれいな町になるというふうに思うんですけれども、この点について、市長はどういった考えをお持ちなのかも伺っておきたいというふうに思います。

西川議長西川議長
 市長。

山下市長 山下市長
 吉村議員のご質問にお答えさせていただきます。
 山麓地域に限定をしてというお話でしょうか。であるならば、また考え方が違うと思います。今、橿原の方を例に挙げられましたので、商業地域も含めてなのかなとも思ったんですけれども、山麓地域に限ってということでのお話でございます。

 かつて、私が東京におりましたときに、那須塩原の方に視察に行ったことがございますけれども、そこでは、コンビニエンスストアの看板の色も茶色・黒・白しか使えないとか、そのように地域の中で限定をされて、景観を損なわないようにということで規制をされている地域を見て驚いたことがございました。
 ただ、あそこは、やはり観光地になっている、それであってもたくさんの観光客が来るということが大前提になっておったところでございますけれども、果たして葛城市の中で商業者との兼ね合いの中で、その話がなじむか、なじまないかというところもあると思います。
 1つは、できるだけ自由な競争を促していくのが公な行政としての役割であるという立場が1つ、もう1つは吉村議員がおっしゃるように景観の保全をしていかなければならないという、先祖からの大事な自然を守っていくという立場、この2つを同時に並立をさせていかなければならないというのが行政の難しいところであろうというふうに思っております。
 これをしっかりと、先ほど部長が答弁をいたしましたような検討会の中で議論を闘わせながら、どのような形で規制をかけていくのか。山麓線の場合でも、葛城市だけやったってしようのない話でございます。
 やはり隣地の香芝市、葛城市、御所市、五條市という市が並立をして通っておるわけでございますので、同時にこの隣の町 も含めながら、どのようにしていくべきであるのかということも一緒に検討していくべきであろうと思っております。

 できるならば、きれいな景観を保っていくということは非常に大事なことだと思いますけれども、そのエリアをどうやって限定をしていくのか、また、規制をかけていく場合に、どうやって協力していただくのか、協力していただいた場合にインセンティブがあるのか、ないのか等も含めて、いろんな都道府県、市町村の事例も引っ張っていきながら、この検討会の中で検討されるであろうというふうに思っております。
 市としても、積極的にその中で発言をしていきながら、葛城市民、またその道路を通られる、利用される方々にとって、心地いい風景をつくり出していけるように、ご協力をさせていただきたいなと思っております。

西川議長西川議長
 吉村君。

吉村優子 議員
 今、市長がおっしゃっているのは、私権と公共性の問題をおっしゃっているんだろうというふうに思います。
 改革をするにはどこかで、どんな改革をするにしても、どこかでだれかが窮屈な思いをしなければいけないということだというふうに思いますけれども、こういった思い切った改革によって町は美しくなって、そういった整備された町並みが市民の意識を変えていくというふうに思います。

 全体に、近隣の市も含めてということですけれども、企業の方もこれで納得するのかということもあるかもしれませんけれども、こういった改革をアピールすることによって、これがかえって企業の広告にもなるんではないかというふうにも私は思います。
 大阪大学の鳴海邦碩名誉教授は、よいまちづくりを景観づくりから始めるとされています。 また、景観整備の目的には4つの目的、考え方があるということで、1つ目が人を迎えるために景観整備をする。
 2つ目が観光資源として景観整備をする。3つ目が地域の誇りとして整備をする。4つ目が当たり前に存在するものとして景観整備をするということで、その中で一番重要なのが4つ目の当たり前の存在として景観整備をするというふうに言われていま す。いいところに育ったなと実感できる景観づくりが求められているのだろうというふうに思います。

 それと、今回、提言しました規制による結果というのは、看板が立ち並んで、1つ、2つでは結果が出ないので、立ち並んだときに出てくる。ということは、結果が出るまでには時間がかかりますけれども、経費はかからないというふうに思います。

 最初の質問でも触れましたけれども昨年は東日本大震災や各地での水害、また、ことしになって各地域で竜巻等、日本各地でさまざまな災害が発生しています。
 これらの被害に対する復興に今、国民の税金が投じられています。葛城市自身も合併10年を迎える平成26年から、国からの交付金が算定替えされて、徐々に減らされていくということになります。
 投じなければならないところには、経費を投じるべきだというふうにも思いますけれども、こういった経費を使わないまちづくりもこれからますます重要になってくるのかなというふうに思っています。
 ぜひ、提言しましたことを前向きに進めていただきますことをお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。




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