吉村優子 議員 ただいま上程を賜りました発議第4号、「介護職員処遇改善交付金事業」を平成24年度以降
も継続することを求める意見書について、提案理由の説明をさせていただきます。
超高齢化社会を迎え、介護職員の不足が深刻化する中、その待遇改善の必要性が社会問題化した平成21年度に創設された介護職員処遇改善交付金事業は平成23年度末で終了するものとなっています。
そして、平成24年4月には、介護報酬の改定が予定されており、厚生労働省介護保険部会で審議されていますが、この介護職員処遇改善交付金事業を継続するか、処遇改善に相当するものを介護報酬に組み込むのかが大きな焦点となっています。介護報酬の中に組み込んだ場合、介護報酬の約2%に相当すると言われており、当然、介護保険料の引き上げ、利用料の増大に結びつきます。また、介護報酬のアップ分を介護職員の処遇改善に充てるか否かは事業者の判断次第ということになってしまいます。
よって、国並びに関係機関におかれては、介護職員処遇改善交付金事業を平成24年度以降も継続するために尽力していただくことを強く求めます。
以上、簡単ですが、提案理由の説明とさせていただきます。議員の皆様方のご賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。
西川議長
以上で説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑ないようですので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本案につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略し、討論、採決まで行いたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
西川議長
 ご異議なしと認めます。
よって、本案は委員会付託を省略し、討論、採決まで行うことに決定いたしました。
これより、討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
西川議長
 討論ないようですので、討論を終結いたします。
これより、発議第4号議案を採決いたします。
本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
西川議長
 ご異議なしと認めます。
よって、発議第4号は原案のとおり可決されました。
次に、日程第16、発議第5号、年金支給年齢の引き上げを中止し、最低保障年金の実現を求める意見書を議題といたします。
本案につき、提案者の説明を求めます。
8番、吉村君。
吉村優子 議員 ただいま上程を賜りました発議第5号、年金支給年齢の引き上げを中止し、最低保障年金の実現を求める意見書について、提案理由の説明をさせていただきます。
社会保障審議会年金部会は、去る9月29日に、現行の年金水準を本来水準にするため、過去の物価値下がり分2.5%を向こう3年間で引き下げ、その後、社会保障・税一体改革成案に沿って年金額を決定していくという基本方針を打ち出しました。
さらに10月21日、厚生労働省は、年金支給年齢を現在の65歳から、68歳〜70歳まで引き上げる案を示しました。しかしながら、現在8割以上の企業が定年を60歳とし、65歳までの継続雇用制度は希望者全員でなく、限定されていることから、さらに無収入の人が増え、老後の生活を破綻させると指摘されています。
我が国の国民年金は20歳から60歳まで40年間納めても、支給額は月額6万6,000円程度に過ぎず、厚生年金にしてもたびたび減額されている状態にあります。よって、国におかれては、当面、これ以上の年金支給額の引き下げや年金支給年齢の引き上げはせず、また最低保障年金を実現されるよう要望いたします。
以上、簡単ですが、提案理由の説明とさせていただきます。議員の皆様方のご賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。
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