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 吉 村 ゆ う こ
葛城市議会議員 吉村ゆうこ
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屋外広告景観について
平成21年第1回葛城市議会定例会会議録(第3日目)
平成21年3月24日より抜粋
 【会議録はこちら】

吉村優子 議員 吉村優子 議員
 ただいま議長の許可を得まして、一般質問をさせていただきます。

 屋外広告景観についてお尋ねします。

 屋外広告物につきましては、平成18年の9月議会でも質問をさせていただいています。その際、山麓線や山麓景観保存ゾーンが、10年先、20年先も美しい景観であり続けるためにも、屋外広告物に対して何らかの規制が必要ではとの提言をさせていただきました。

 今、山下市長は、施政方針の中でも、平城遷都1300年祭が来年に迫ってきたこともあって、観光の振興については熱く述べておられます。現在、葛城市の観光につきましては、二上山、當麻寺、相撲館、また笛吹神社など、個々の観光資源のアピールについて考えておられます。

 いわゆる点の部分です。点としての景観保全はもちろん大切ですが、点をつなぐ、特にロードサイドについての景観保全も考慮すべきではないかと考えます。
 何らかの規制といいましても、何も看板を出すこと自体を規制すべきであると言っているわけではなく、設置の方法です。色なり高さなり、1点でも決まりごとを設けるだけでも、山麓線が建物や広告物で埋め尽くされたとき、現在の24号線のような煩雑な印象を避けることができるのではないかと思います。

 実際、看板を仕事としている人の中からも、葛城市も何らかの規制を設けるべきという声も上がっています。本当の意味での「観光のまち・葛城市」になるためにも検討すべきと考えます。明快なお答えを期待するところです。 質問は以上です。再質問は自席にて行わせていただきます。

寺田副議長 市民生活部長。

安川市民生活部長 5番、吉村議員からの質問でございます。
 屋外広告景観について、「観光のまち・葛城市」を目指す中でふさわしい景観づくりということのご質問でございます。

 「観光のまち・葛城市」としてふさわしい良好な広告景観を推進するために、特に山麓線沿道や山麓景観保全ゾーンにおきまして屋外広告物に対しまして高さ制限、色彩等の具体的な規制を設けてはということでございますが、景観保全型広告整備地区制度を活用されました生駒市の登美ヶ丘駅前周辺地区や五條市の京奈和自動車道五條道路インターチェンジ周辺エリア並びに大和区間におきましては、広告物の高さ、面積など、具体的な制限を設けられたところでございます。
 これらの地区につきましては、いずれも比較的新たな住宅市街地の開発が行われ、良好な広告景観を目指された事例でございます。

 同様に、この制度を葛城市において活用することも可能と考えられますが、山麓線沿道、山麓景観保全ゾーンの一部におきましては以前から広告物がございまして、地区指定手続の中で、対象区域、具体的な規格内容について広告主や地域の合意形成が難しい問題と考えております。

 また、山麓線沿道や山麓線景観保全ゾーンは市街化調整区域でありまして、広告塔、原色広告物については、広告物を中心に半径50メートル以内に建築物がある場合または道路敷地から後方100メートル以内に建築物がある場合に限って広告物を認める規制でございまして、国道24号線のような屋外広告物景観にはならないと考えておりまして、現行の許可基準の規制範囲で、しばらく適正な事務を続けてまいりたいと考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。

寺田副議長 5番、吉村君。

吉村優子 議員 吉村優子 議員
 今、丁寧なお答えをいただきました。
 規制があるから24号線みたいにはならないというふうなことをお答えいただいていますけれども、何か聞くところによりますと、県の方でも景観計画策定や景観条例制定に向けて素案の作成がされて、4月から施行予定というふうに聞いています。
 景観を阻害する行為に対しての制限ということで、素案を見ていないからわからないんですけれども、2日前の新聞にこういった、「わい雑風景を残すまち」ということで、マイナス景観公表ということがありました。これは、残したくない景観ということで、昨年の5月から7カ月間、公募なさって、その中で、8例、この景観はまずいんじゃないですかというのを公表なさった。
 その中には、JRの奈良駅前、それから近鉄の奈良駅前の雑然とした町並み、それから東大寺付近の電柱とか、いろいろ載っているわけですけれども、こういったことを考えますと、奈良県が出す素案というのは、目に余る広告物に対する規制じゃないかなというふうに思うんですけれども、葛城市としてもっと踏み込んで制限を設けるような規制ができないのかなという思いをしています。

 私もまたなぜ同じことを平成18年度に続いて質問するかといいますと、やはり、先ほど言いました24号線みたいにはならないだろうということですけれども、24号線みたいになってしまってからではその規制はどうしても設けられないということですよね。今の段階でしたらまだ間に合うんじゃないかなというふうに思うんです。

 ただ、24号線の景観も、あれはあんなものだというふうに考えている方もたくさんいらっしゃると思うんですけれども、突然ですけれども、カエルの実験で、ある容器に熱めのお湯を張ってカエルを入れると、カエルはその熱さに驚いて容器から飛び出すということがあります。
 同じ容器に水を張ってカエルを入れると、カエルはじっとしていますけれども、その容器を下から少しずつ温度を高めていって、その水の温度を先ほどカエルが飛び出したぐらいの温度に上げてもカエルはじっとしているんですって。そういう実験があるんです。

 人間もそうなんですけれども、急激な変化にはすごく敏感に反応するんですけれども、少しずつ少しずつ変わっていくということに対しては、なれてしまって、その変化に気がつかない。
 24号線も最初は何も看板はなかったわけですよね。それが1つずつ立って、今ああいう景観になっている。24号線だけじゃなくて、道路がああいう形態でふえていってああいう景観になっているので、あんなものなんじゃないかなというふうに思われる方もたくさんいらっしゃると思いますけれども、では、今の山麓線のところにあの24号線の景観を持ってきたとき、どうかなといったら、すごくそぐわないと思うんです。
 山麓線という通称で言う意味からいいましても、やっぱり、山麓地域、自然の中を通っているわけですから、自然の景観と はそぐわないなというふうに私は思います。

 前にも言ったかもしれませんけれども、私は、明日香村の南都銀行の看板を最初に見たときにちょっと感動したんです。南都銀行の企業カラーという、あの赤じゃなくて、もっと深い赤、えんじに近い赤で南都銀行の看板が立っていたのです。
 それを見ますと、もちろん、明日香村はいろんな規制とか法律があって、企業側もそれをせざるを得なかったという、わかりながらやっぱり企業がすごい協力しているなという思いがありましたし、その規制があるから明日香村の景観は保たれていて、その結果が今奈良県で住んでみたいまちの1番になっているんじゃないかなというふうに私は思っています。

 ここにこの本があります。これは、「奈良県歴史的地域の沿道景観調査報告書」といって、昨年の9月に出されたんですけれども、これは、奈良のデザイナーやまちづくりの専門家が特に歴史的地域の沿道景観を調査なさって、アンケートをとられました。それの報告と、それから、この打開策というのをシミュレーションで出されている一冊なんです。

 歴史的景観の沿道景観ということで、奈良市と橿原市、斑鳩町の3市町村の17ポイントでアンケートをとられています。その中の結果で、アンケートの中では、沿道に林立する看板につきましては、それぞれが目立つことを強調される余りに、サイズはばらばらであるし、色は原色を使ったりして、色もばらばらである。高さもばらばらである。これはアンケートに答えた人みんながそういうふうに感じているということを報告されています。

 これは橿原市の例なんですけど、これが現状なんですね。
 その中の1つに、具体的な解決策の1つの例として、電柱を地中に埋めるというのは別として、看板だけでいいますと、看 板の背景の色は2色、例えば白か深い赤の2色のみと。
 ですから、ここに日産とかローソンとかがあるんですけど、地区を限定してですけども、その企業カラーのブルーとか、そんなのは一切無視するということ、それを使ってはいけないということになっています。
 それと、使用する文字も、今言った白か深い赤の2色と無彩色、それか青色ということで、黄色とかオレンジ、それから緑は使ってはいけない。形も近くで同じ大きさにする。高さも地面から同じ高さにするというこれは大胆な案なんですけれども、そうすると同じ景色がこんなに変わりますよというのを書かれているわけです。

 これはこういうふうにされているわけですけれども、私はさっきから観光客のためと言っていますけど、家の中でもきちんと整とんしていたら住んでいる自分が気持ちがいいですよね。自分が気持ちがよければ、お客さんも気持ちがいいということです。
 だから、沿道も住んでいる住民が気持ちよくなるようにして、その結果が外から来られた方が気持ちがいい。

 そうしたら、また来ようかということにつながるというふうに私は思うんですね。

 市長は、昨年の予算特別委員会の中で、観光の場所、山麓線なり、風致地区に対する看板等の規制もこれから考えていくべきというご意見を出されています。今、議員から市長の立場になられましたけれども、景観については今どのように考えておられるのか、市長のご意見を伺っておきたいと思います。

寺田副議長 市長。

山下市長 山下市長
 吉村議員の質問にお答えをしたいと思います。

 皆さん、私の議員時代の発言をたくさんご引用されますので、私も水槽の中から飛び出ないようにしたいと思いますけれども、まず、規制をかけていくということに対しましてというか、私も昔東京に住んでいたときに、那須高原ですか、そこに行ったときに驚いたのが、コンビニエンスストアとか、そういったところの看板まで全て、茶色とか黒とか白とか、そういう色しか使っていなかったということで、こういう規制のかけ方があるんだなというふうに思ったのがありますけれども、なるほど、そういうふうに地域で統一性を出していけばいけるんだなと。
 いけるというか、まちの景観がある一定の基準を保たれるんだなということは感じているのは感じております。

 しかしながら、1つの大きなハードルというか、こういう規制というものは、いわば行政の方から一方的にこういうふうにしますよという形で出していけばいいものではないというのが私の考え方でございます。

 葛城市にもいろいろ歴史的な風景を残しておられる地域というのがあると思います。
 そこに対して市がこういうふうにしてくださいよとか、こういうふうにした方がいいですよというようなことを言ってしまう。それに対して補助金なり何なりを出してしまったりとかということになると、住民の努力というか、それなら次はどういうことをしてくれるねんという話になってくるんだと思います。
 やっぱり、山麓線もしかりですけれども、各地域地域で自分たちのまちをどういうふうにしてきれいにしていこうか、守っていこうかという活動、運動ということを創出していく、つくり上げていくことが大事だというふうに思います。

 確かに、吉村議員さんがおっしゃるように、行政としてもある一定の規制というものをかけていかなければならないという話は、なるほどそのとおりであるのかなということも感じますけれども、そういうやり方と同時に、やはり、山麓線でも地権者もたくさんいらっしゃるわけですから、そういった皆さんと、またそこの大字であるとか、そういった人たちが我がまちをきれいにするためにみんなである程度の制約、制限というのを設けていこうじゃないかという盛り上がりをつくっていく、またそういうご意見をちょうだいしていくというやり方ということが大事なんじゃないかなというふうに思いますので、一遍にえいやっという規制のかけ方というのは今のところ考えておりませんで、地元の住民の皆さん、また大字の皆さんと十分にお話をさせていただきながら、どういったものが望ましいのかということを考えさせていただきたいというふうに思っております。

寺田副議長 5番、吉村君。

吉村優子 議員 吉村優子 議員
 市長のおっしゃる、みんなでまちづくりというのは、それは同感ですけれども、やはり、これは提言をするということも必要だと思います。
 今おっしゃったように、提言してみんなに理解を求めていくという。まちづくりというのは理想を持つべきだと私は思うんです。その理想にいかに近づけるかというのが私たちの仕事だと思うんです。
 だから、今提言しなかったら、それこそ、こんなものだと思われているかもしれないけれども、こういう案もありますけど、どういうふうに考えておられますかというところからでもいいと思うんです。
 ただ、これは、言っている間にまた1つ2つ看板が立っていきますよね。そうしたら、また規制がかけにくくなるから、なるべく早くしていった方がいいんじゃないかなというふうに私は思っています。

 先ほど言いましたこの本の終わりにですけれども、次のことをお願いしますということで、まず、県民の皆さんへということで、人間の心にも影響する景観をお互いに守っていきましょうということ。
 それから、企業の方へというのは、法人という人ですから、自分の身の回りの景観をきれいにしましょう。
 それから、行政の方へというので、良好な景観形成のため、大胆な解決策を実行してくださいということがあります。最後には、全国の方へということで、あなたの心のふるさとである奈良の景観が美しいことを見守ってくださいということになっています。

 こういうふうに閉じておられるんですけれども、ぜひ「観光のまち・葛城市」にふさわしい良好な景観のために、今言いましたようなこれからまたいろんな市民との会話の中でもそういう話も出していただいて、積極的な施策を打ち出していただきたいなということ、そのことをお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。




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